松本周也が「瀬戸超え」で世界水泳切符つかむ…競泳日本選手権3日開幕

引用元:スポーツ報知
松本周也が「瀬戸超え」で世界水泳切符つかむ…競泳日本選手権3日開幕

 競泳の日本選手権が3日、東京アクアティクスセンターで開幕する。先月に中京大を卒業し今月からひまわりネットワークに入社した松本周也(22)=伊東高出=が男子200メートル個人メドレーなど4種目(50メートル&100メートル背泳ぎ、50メートル自由形)に出場する。社会人初戦で圧巻の泳ぎを見せ、優勝すれば24年パリ五輪代表の座を獲得できる世界水泳(7月14日開幕、福岡)の出場切符をもぎ取ることを誓った。

 新入社員の表情が希望に満ちていた。出場する200メートル個メで世界水泳切符をゲットするには、今大会で2位以内&国際大会派遣標準記録(1分58秒06)突破が条件。「世界水泳に出るために自己ベスト(1分58秒52)を更新し、1分57秒60台を狙う」と力を込めた。

 「憧れ」は捨てて臨む。最大のライバルの瀬戸大也(28)=CHARIS&Co.=について「今回はライバルというよりも、追いついて超えないといけない存在」と明かす。21年東京五輪はあと一歩で出場の夢が絶たれた松本。苦手な平泳ぎを徹底的に克服し、スタートから全力でいき、平泳ぎ、自由形へとつなぐ練習を何度も繰り返してきた。

 所属先の会社名が帽子や水着に刻まれ「看板」を背負って戦う。「会社の名前を使って出場するので、宣伝とアピールができるようにしたい」と最高の船出をお披露目する。(森 智宏)報知新聞社