活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介! 昨夏のインターハイ女子100m・200mで、1年生ながらいずれも2位に食い込んだ小針陽葉選手(富士市立1静岡)にインタビューしました。その後、栃木国体少年BやU18大会は100mでいずれも優勝。U18大会では向かい風のなか、高1最高(11秒60/土井杏南、2011年)に0.05秒と迫る歴代2位の11秒65をマークしました。2年生で迎える今季は、新たな挑戦を考えているようです。
あいみょんでリラックス
――2022年シーズンは大活躍でした。小針 走る度に自己ベストが更新し、秋に目標だった全国大会で優勝するなど、これまでの陸上人生の中でも一番濃い1年だったと思います。指導してくださる先生と、私が感じた感覚とが一致するようになり、先生とコミュニケーションを取りながらできたことが大きかったと思っています。
――具体的に好成績に結びついた理由はありますか。
小針 中学まであった、つま先が下がってしまう癖が改善して、大きなフォームになったことがタイムの向上につながったと感じています。
――U18大会のレース後にスタートが決まったことが勝因と話していましたね。
小針 スタートがやや苦手に思うことがありますが、U18の時は、集中してうまく飛び出せたと思います。高校に入ってからは、まだ1年生なので強い上級生と走る楽しさのほうが勝っていて、レースであまり緊張しなかったんですが、U18の時は、国体で勝ったこともあって、優勝しないといけないという変なプレッシャーがありました。緊張して臨んだのがかえって良かったのかもしれません。
――普段はどうやって集中力を高めたり、リラックスしていますか。
小針 試合を楽しむことを一番心掛けています。リラックス法は音楽を聴くこと。あいみょんなどを聴くことが多いですね。ゲン担ぎや決まったルーティンなどはありませんが、麺類が好きなので、試合で全国各地に行くようになってからは、その土地の有名なラーメン店に行くのを楽しみにしています。
――冬季練習の最中です。どんなことを意識していますか。
小針 走り込みが中心です。その中でも、スタートの飛び出しから加速までの流れはもちろん、後半疲れてくると脚が後ろに流れる癖があるので、リラックスするなかでピッチをキープすることを意識しながら練習に励んでいます。
――具体的にはどんな練習ですか。
小針 170mの全力走を3分のレストを入れて4本行ったり、120mを全力で走って6本したり、学校の近くにある108段の階段ダッシュを1段とばしや片足ケンケンでやっています。バウンディングも取り入れています。きつい中でどれだけフォームやリラックスを意識できるかが重要なので、少しでもできるように取り組んでいます。
【高校陸上】女子短距離・小針陽葉 目標はインターハイ3冠!「ライバルに負けない!」

引用元:月刊陸上競技