心身が健康でないとモチベーションも上がらない、私が実践した3つのポイント/加藤友里恵

引用元:日刊スポーツ
心身が健康でないとモチベーションも上がらない、私が実践した3つのポイント/加藤友里恵

 昨今、コロナ禍で健康増進や働き方が更に注目されるようになってきました。

 各企業、さまざまな対策をされており、社員が働きやすいようにオフィス内にカフェを設けたり、仮眠室を設置する企業もあると聞きます。

 先日、ある企業へ伺った際にモチベーションについてのお話しさせていただきました。

 人それぞれ感性が異なるので私がアスリートとして培ってきたモチベーションのあげ方だけが正解でないと思いますが、少しでもプラスになったり、ヒントになれば良いなという気持ちで、今回のコラムはモチベーションの上げ方について書こうと思います。

 私は3つのポイントに絞ってモチベーションを上げてきました。

 まず1つ目は、明確な目標を持つことです。

 と言っても、ただ漠然と「オリンピックに出場したい」という目標だけでなく、一番大切なことは、そこに向けての過程の中での小さな目標を明確に持つことです。

 最終目標、中期目標(月単位)、日々の目標、その瞬間の目標という形で、目標を分割し、日々の目標は出来るだけ「自分ができる範囲の目標」を掲げて、「目標達成指数」を上げていました。

 目標達成指数をあげることで、成功体験を積むことができ、潜在意識にもよい効果が得られ、モチベーションを保つことにも繋がっていました。

 例えば、水泳の練習1つでも、その日のテーマを決めて、メニューの1つ1つ、1回の泳ぎに対しても課題を設けて泳いでいました。

 また、目標を達成した自分をイメージすることも大切にしていました。

 最大目標は「出来るかわからないけど頑張ったら出来るかもしれない」という目標にし、日々の目標は達成できる目標にする。そうすることで最大目標が達成できる確率もあがると思います。

 2つ目は、ご褒美(趣味)を見つけるです。

 これは単純に頑張った分だけ自分にご褒美をあげたり、趣味を楽しむために仕事を頑張るということです。

 私の場合は、陸上時代は決まってレース後に美味しいご飯を食べていました(食事制限があったのでここぞとばかりに暴食していました。笑い)。

 食事をご褒美に目標に向けて頑張る傾向はアスリートは結構多いかもしれません。

 オンとオフのメリハリをつける事は、モチベーションをあげる為にも大切なことだと感じます。

 トライアスロンを始めてからは、食事制限もなく日常的に食べなければ枯渇してしまっていたので、モチベーションをあげるためにやっていたことは、「とにかく休む」ことでした。休みの日は一歩も外に出ず家で過ごし、12時間睡眠でスタミナをチャージしていました。

 今思うと遊ぶ気力がないくらいに練習していたんだなと思います。

 そこに繋がるのですが、3つ目は休息。

 モチベーションを上げるためには休息はとても大切だと思います。

 身体も心も疲れていたらモチベーションも上がらないし、仕事の効率も悪くなります。

 今、ちょっと疲れてるなと感じている方は、出来るだけ休むことを意識していただきたいと思います。

 よく日本人は働き過ぎというフレーズを聞くと思います。

 会社によっては夜の決まった時間以降はパソコンの電源を落としたり、会社の電気を落としたりしているところもあると思いますが、積極的に休むことをしている方は少ない気がします。

 トライアスロン時代、各国で合宿をしていると日本と全く異なる文化に驚きを感じます。

 例えばニュージーランド。

 朝練の時間帯である6時頃には老若男女問わずランニングやウォーキング、水泳などを楽しむ姿がみられます。カフェは朝7時頃からオープンし、運動後にコーヒーを飲みながらパソコンをしている人もいました。午後練習の時間帯、15時頃になると既にスーツを着た会社員らしき方がビールを片手に会食をしている姿も。

 もちろんこういう方ばかりでは無いと思いますが、会社に決められて働くという感覚よりは、自分主体で働いているように感じました。

 スポーツシーンでもビジネスシーンでも、モチベーションをあげる為にはまずは自分を大切にすること、自分が何をしたいか、どうなりたいかを明確にすることで仕事もプライベートも充実すると思います。

 何より身体と心の健康のために、休息も大切にして、なりたい自分を目指してほしいと思います。

 (加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン代表)

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