引用元:毎日新聞
福岡市で7月に開催される水泳の世界選手権について、福岡大会組織委員会は23日、再延期に伴う一部の会場の施設保全対策や物価上昇などで追加経費が約45億円かかり、約225億円となると発表した。半分程度が同市の負担。招致時点の見込みから100億円以上増えた。同市は2023年度の一般会計当初予算案に関連費を計上する。
福岡大会は当初、21年7月の開催を計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で22年5月、23年7月と2度延期された。事務局によると、ウォームアッププールやハイダイビング会場で市民の事故防止の観点から安全対策をとる必要があることや物価上昇、5月から7月開催になったことで空調設備の増強が必要になったという。一部の大会関係者の輸送方法の切り替えや、公式練習期間の短縮などで約1億円を削減する。
内訳は会場整備費約115億円▽運営費約55億円▽宿泊・輸送費約55億円--など。協賛やチケット収入で35~40億円、国や県の助成などで60~65億円程度を確保する。【野間口陽】