世界水泳での完全復活へ、渡辺一平に第一人者の自信と自負が戻ってきた 北島杯2冠でMVP

世界水泳での完全復活へ、渡辺一平に第一人者の自信と自負が戻ってきた 北島杯2冠でMVP

 ◆競泳・北島康介杯最終日(22日・東京辰巳国際水泳場)

 男子200メートル平泳ぎの渡辺一平(トヨタ自動車)は複雑な表情を浮かべた。残り50メートルで東京五輪代表の佐藤に追いつかれ、同タイム優勝。「勝ちきることが必要だった」と悔しさをにじませながらも、100メートルに続く2冠で男子の最優秀選手に選ばれ「2分8秒台に乗せられたのは評価すべきかな」と受け止めた。

 2分8秒台は東京五輪代表選考で3着に終わって落選した2021年4月の日本選手権以来。その後は五輪を逃したショックに左膝のけがも重なって休養期間が長かったが、都内で低酸素の環境下で泳ぎ込むなどして、往年の力が戻ってきた。

 世界選手権(7月、福岡)代表選考を兼ねた日本選手権まであと2カ月余り。男子200メートルは代表2枠を渡辺や佐藤、昨年の世界選手権銀メダルの花車、同4位の武良らが争う。激戦にも渡辺は「僕の目標は2分5秒台。まず日本選手権で自己ベストを更新する」と6年前に出した当時の世界記録、2分6秒67を意識。自らとの闘いに身を置いている。

 2冠にも「体全体を使えなかった。レース展開の幅も広げないと」と反省。その姿は、第一人者としての自信と自負を取り戻した証拠だ。(末継智章)

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