引用元:東スポWEB
国際水泳連盟(ワールドアクアティクス)が、競泳、アーティスティックスイミング、飛び込み、水球などで「オープンカテゴリー」の確立に時間を要している。
水泳界ではかねて議論となってきた〝ジェンダー問題〟。競泳ではリア・トーマス(米国)が全米大学体育協会(NCAA)選手権の女子500ヤード自由形をトランスジェンダーの女子として初制覇し、賛否を巻き起こした。これを受けて国際水連は6月に出生時の性別と自任する性別が異なるトランスジェンダー女子選手の女子の部への出場禁止と同カテゴリーの新設を発表。作業部会を立ち上げ、半年をメドに概要をまとめるとしていた。
ところが、12月を迎えた現時点で方針は固まっていないという。英メディア「インサイドザゲームズ」は「フセイン・ムサラム会長は『プロセスに遅れはない』と主張したが、連盟としてもっと時間を要していることを認めた」と報道。続けて来年7月の世界選手権(福岡)に「同カテゴリーが設置されるかどうか、疑問を投げかけている」と伝えた。
一方、ムサラム会長は「トランスジェンダー(の参加)については作業部会が方針を固めようと取り組んでいる。3、4か月かかると予想されるが、それが完了したら福岡と話し合う予定だ」とも付け加えた。
同メディアは「女性スポーツへのトランスジェンダーの参加に関する議論はますます二極化している。ワールドアクアティクスの方針を差別的だとする主張があるが、女性スポーツにトランスジェンダーの選手を含めることに反対の運動家は競技の公平性を理由にこの動きを歓迎している」と分析。国際水連はトランスジェンダー選手を対象としたカテゴリーを整備できるのか。東スポWEB