坂本怜選手にインタビュー プレーもキャラも規格外すぎる192cmの16歳! 「来年は全仏オープンジュニアで優勝したい」〈注目のジュニアテニス選手特集9〉【テニス】

引用元:Tennis Classic
坂本怜選手にインタビュー プレーもキャラも規格外すぎる192cmの16歳! 「来年は全仏オープンジュニアで優勝したい」〈注目のジュニアテニス選手特集9〉【テニス】

将来の活躍が期待される注目のジュニア選手を紹介するこのコーナー。9回目は、今年2月から公益財団法人盛田正明テニス・ファンドのサポートを受けアメリカ・フロリダ州にあるIMGアカデミーでのトレーニングを開始した16歳の坂本怜(さかもと・れい)選手をフィーチャー。ITFジュニアの上位大会に位置づけられるグレード2の大会で優勝、そしてグレード1の大会でも準優勝するなど、一気にITFジュニア世界ランキングがアップした(2022年11月14日現在の世界ランキングは31位。過去最高位は2022年8月15日の25位)。直近ではトルコ・アンタルヤで行われた16歳以下の国別対抗戦「ジュニアデビスカップ決勝大会」に日本代表として出場し、予選リーグを1位通過するなどチームに貢献(最終的な結果は7位入賞)。日本人離れした高身長のみならず、インスタグラムからは個性のある魅力的な性格がうかがえる。どのような選手なのか、日本テニス界のダイヤの原石に迫る!

〈坂本選手ってどんな選手!? テニスに関する一問一答〉

ジュニアやテニスファンにとって、これまで坂本選手がどのような道を歩んできたのかは気になるところだろう。まずはテニスに関する一問一答を紹介する。

Q:テニスを始めたのはいつですか?

「6歳の頃。水泳やバレーボールも習っていました」

バレーボールをしていた両親のもと、バレーボールや水泳を習っていた坂本選手がテニスに出会ったのは6歳の頃だった。テニスを始めてからは他の競技よりもテニスに夢中になった。

Q:一番背が伸びたのはいつですか?

「コロナ禍です」

欧米人のテニス選手と比べても引けを取らない192cmという恵まれた体格の坂本選手。幼い頃から同年代の選手と比べて身長が高かったそうだが、一番伸びたのはなんとコロナ禍。気軽に外に出られなかった間、1日12時間ほど寝ていたそうだ。

Q:これまでご両親はどのように坂本選手のテニスに関わっていましたか?

「テニスはコーチに任せ、両親はサポートに徹してくれていました」

バレーボールをしていた両親だが、スポーツ好きな親が陥りがちなつい口出ししすぎてしまう例には当てはまらず、テニスに関してはコーチに任せるという方針だったそうだ。とはいえ、試合の時など応援してきてくれるなど温かいサポートを常に受けてきたとのこと。

本人の才能を信じ、サポートに徹するご両親の現在の坂本選手のテニスを構成する大きな要素であると言えるだろう。

Q:坂本選手は現在アメリカのIMGアカデミーを拠点としていますが、IMGアカデミーでのトレーニングはいかがですか?

「施設などが充実していて、よりテニスに集中できています」

愛知県・名古屋市にあるチェリーテニスクラブに所属していた坂本選手。同クラブでは、今勝つことよりも、将来よりよいプレーができるようになることに重点を置いた指導を行っており、14歳頃から強くなる選手が多いそうだ。坂本選手のコート上での自由な発想は、そんな恵まれた環境で育まれたと言える。

今年からトレーニング拠点となったアメリカのIMGアカデミーにおいても、日本と同様に本人の個性を伸ばすトレーニングが行われている。違いと言えば、コートとジムがすぐ近くにあり、いつでもテニスに力を注げる環境が用意されている点。これまでにも増してよりテニスに集中できる環境だと感じているそうだ。

そしてなんといっても盛田ファンドの山中夏雄コーチとの出会いは坂本選手に大きな変化をもたらしている。プレー面においてはこれまでよりネットに出ることが増え、多彩なプレーに磨きがかかった。メンタル面においても以前より緊張する場面で力を発揮できるようになり、いざという時に粘り強いプレーができるようになった。

プレーの面だけでなく普段の生活においても山中コーチの影響は大きい。山中コーチが見せてくれるより高いレベルの世界に刺激され、プロの試合を見たりストレッチをしたりと、これまでよりテニスと向き合う時間が自然と増えたそうだ。

Q:好きなサーフェスは何ですか?

「クレーです!」

日本ではオムニコートで主に練習を重ねてきた坂本選手だが、今一番好きなサーフェスはなんとクレー! 当初は不慣れだったため苦労したようだが、長いラリーを重ねてからポイントを取ることが得意であることに気づき、今ではクレーコートでの戦績も上々だ。

身長が高い選手はサーブを生かしやすいハードコートを得意とする傾向があるが、坂本選手はハードコートからクレーコートまで幅広いサーフェスでの活躍が期待できそうだ。

Q:好きなテニス選手は誰ですか?

「ニック・キリオスです」

坂本選手が好きな選手は、今年のウィンブルドンで準優勝したニック・キリオス(オーストラリア/世界ランキング22位)。キリオスの天才的なサーブが魅力とのこと。先月行われた「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ATP500)でも、キリオスの試合は他とは違う盛り上がりを見せていた。将来2人の試合を見る日が今から楽しみだ。

Q:練習において最も重点的に取り組んでいることは何ですか?

「サーブです」

オールラウンドに何でもできる印象のある坂本選手が今、重点的に取り組んでいるのがサーブ。あの高さからサーブを打つことができるのは当然大きな利点であり、そこにエッジを出していくというのは納得だ。

身長は当然プラスになる。他より優れた部分を生かしたプレーを磨いていくことは、ジュニアからプロになることを見据えたうえで強力な武器になっていくに違いない。

Q:ライバルとして意識している選手は誰ですか?

「USオープンジュニアで優勝したマルティン・ランダルーセです」

坂本選手にとってのライバルは、今年のUSオープンジュニアで優勝したスペインのマルティン・ランダルーセ(ITFジュニアランキング3位)選手。年が同じで、身長もほぼ同じという2人。これから同年代同士多くの試合で対戦していくことだろう。

〈坂本選手ってどんな人!? キャラクターについての一問一答〉

ここからは坂本選手のキャラクターが分かる一問一答を紹介する。

Q:インスタグラムによく出てくるポーズは何ですか?

「全国中学生テニス選手権大会で優勝した時にうれしすぎて出てきたポーズです」

坂本選手のインスタグラムを見れば、そのひょうきんな性格とオリジナルなセンスに気づくことだろう。トレードマークともいえる、寝転んだ状態で両手両足を上げるポーズ(※上記リンクより参照)は、昨年の「全国中学生テニス選手権大会」で優勝した時にうれしすぎて思わず出てしまったポーズなのだそうだ。

テニスでこの成績まで上り詰めるには、当然ツライ練習に耐え悔しい敗戦を経験してきたはずだが、自身のお兄さんやチェリーテニスクラブのコーチたちから受け継いだ性格は、それらをポジティブに変換してくれているようだ。

Q:好きな科目と嫌いな科目は何ですか?

「好きな科目は理科。嫌いな科目は国語です」

まだ16歳の高校生ということで、勉強に関しても聞いてみた。好きな科目は理科で、特に元素記号に強い関心を持ったそうだ。反対に、嫌いな科目は国語とのこと。どちらかというと理系であることがうかがえる。

Q:テニス以外に好きなものは何ですか?

「ラーメンと漫画が大好き!」

普段の食事に関しては気を使っていると思われるが、好きな食べ物はラーメンというところが高校生らしい。海外から日本に帰国すると、真っ先にラーメンを食べに行くのが習慣なんだとか。特に「歌志軒」の油そばをお勧めしてくれた。

テニス以外に好きなものは漫画を読むことで、『ONE PIECE』などジャンプ系が好み。テニスの合間にリラックスするためにも一役買ってくれているのだろう。

Q:訪れた都市で一番思い出深かったのはどこですか?

「イタリアです」

試合で訪れた都市の中でも最も印象深かったのはイタリア。食の素晴らしさに魅了されたようで、中でもカルボナーラは一番おいしかったそうだ。

〈今シーズンはまだまだ試合に出場予定! 坂本選手の今後の活躍に注目!〉

坂本選手にとって激動の1年も終わりに近づいてきたが、この後グレードA大会の「XXXVコパ・ムンディアル・ユカタン」(メキシコ・メリダ/11月21日~27日/クレー)、ジュニア世界最高峰の大会である「エディーハー」(アメリカ・ブラデントン/11月28日~12月4日/クレー)と「オレンジボウル」(アメリカ・プランテーション/12月5日~11日/クレー)に出場する予定だ。

そして、来年2023年の目標は、なんといってもグランドスラムジュニアのタイトルだという。世界四大大会の中でも、得意のクレーコートで戦う全仏オープンジュニアでの優勝を狙っている。来年も坂本選手の活躍が楽しみだ。

〈SNSなどから送られる応援の言葉が力に〉

ジュニアデビスカップ決勝大会終了の翌日、しかも早朝のインタビューであったにもかかわらず、すべての質問に気持ちよく答えてくれた坂本選手。テニスも性格もいい意味で個性が光り、スター性抜群だと感じた。

日本を離れ、海外で転戦するのは想像以上に大変なことも多いだろう。そんな中、SNSなどを通して届けられる応援のメッセージにはいい時も悪い時も勇気づけられているそうだ。盛田ファンドをはじめ多くの人々のサポートを得て最高の環境を得た今、自分らしさを第一に夢に向かって突き進んでほしい。山根ゆずか

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