【アメフト】関学大が全勝対決制しV、初スタメンDB中野遼司がビッグプレーで決勝TD

引用元:日刊スポーツ
【アメフト】関学大が全勝対決制しV、初スタメンDB中野遼司がビッグプレーで決勝TD

<関西学生アメフト:関学大17-10関大>◇13日◇大阪・万博記念競技場

 甲子園ボウル5連覇を目指す関学大が、59度目の優勝を果たした。関大との全勝対決に17-10で勝利。10-10の第3クオーター(Q)にDB中野遼司(2年=関西学院)がインターセプトリターンTDを決めた。

 唯一の6連勝としてリーグ4連覇(コロナ禍で変則開催だった20年を除く)を達成。最終節の27日立命館大戦に勝てば、単独優勝と甲子園ボウルにつながる全日本大学選手権準決勝(12月4日、福岡)に進出する。

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 いける-。初スタメンのDB中野が躍動した。第3Q7分すぎ。相手のロングパスをインターセプト。敵陣で奪い取った中野はすぐに走りだした。前をふさぐものは何もない。そのまま38ヤードを走りきって、エンドゾーン左にTD。じりじりしたロースコアの接戦で、決勝点をたたき出した。「めちゃくちゃうれしいです!」。ビッグゲームでヒーローになった2年生は、うれしそうに笑った。

 ビッグプレーの裏には陰の功労者がいた。同じDB山村翔馬(3年)だ。「隣にいた山村さんが『次、ここ来るぞ』と直前に言ってくれて。そうしたら本当に来た」。試合前にも4年生から「思いっきりやれよ」と背中を押された。最高のプレーで仲間に恩返しだ。

 競技を始めたきっかけはささいな出来事だった。関西学院中に進学し、部活動に悩んでいた時のこと。小学校から続けていた水泳をしようかと思っていたところ、親戚から「せっかく関学はいったんやから、ファイターズに入ったら?」とポツリと言われた。その言葉にタッチフットボール部に入部。高等部からアメフト部に所属して、DBとしてスキルを磨いてきた。

 いわば中学からの生え抜き。甲子園ボウルで最多32度の優勝を誇るチームでプレーする価値をよく知っていた。「テレビで見るくらいのレベル。選手も多いのでまさか自分が試合に出られるとは思ってなかった」。大きな仕事を果たし、2年生DBは自信をつけた。

 次戦の立命館大戦(27日、大阪・万博記念競技場)で勝てば、単独Vと全日本大学選手権出場が決まる。これまで厳しい表情を見せていた大村和輝監督(51)も、全勝対決を制してこの日は笑顔。「チームとして絶対にレベルが上がってる。それは間違いない。勝って終わらないとすっきりしないので次も全力でやります」。7年連続の甲子園ボウル出場は、もう目の前だ。【竹本穂乃加】

 ○…関大は王者関学大に敗れた。前半は10-10だったが、後半は無得点。エースQB須田は「後半、点取れず、去年もこうやったな」と唇をかんだ。第3Qで喫したインターセプトリターンTDが勝負の分かれ目だった。「いつも通りやれば通せたはず。いつもと違う軌道のボールを投げたのが後悔です」。獲得ヤードもファーストダウン更新も相手を上回っていただけに、致命傷となった場面を悔いた。それでも26日の近大戦に勝てば、同率優勝の可能性は残る。「(次戦に向けて)切り替えて、気持ちを作りなおす。頑張り続けます」。○…立命館大が近大に54-7で順当勝ちした。第1Q8分5秒にRB元古が2ヤードのTDランで先制。6TDの猛攻で大勝した。前節で関大に敗れているが、5勝1敗で踏みとどまった。27日関学大戦に勝てば、関大も含めて6勝1敗で並び、3校優勝の可能性がある。藤田監督は「この2週間、モチベーションを何とか持ちこたえてくれた。(他校の結果は考えず)関学戦に向けて準備するだけです」。

 ◆優勝の行方 残りは最終節。関学大が27日に立命館大に勝てば7戦全勝で単独優勝。関西1枠の全日本選手権準決勝(12月4日、福岡)出場も決まる。関学大が負ければ、6勝1敗で立命館大と並ぶ。関大が26日に4位近大に勝っていれば、6勝1敗で3チームが並び、3校同時優勝。3チーム間の勝敗も1勝1敗で並ぶため、全日本選手権出場チームは抽選で決める。

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