引用元:スポーツ報知
◆競泳 栃木国体(19日、日環アリーナ栃木)
少年B女子200メートル個人メドレー決勝で、世界ジュニア選手権3冠の15歳・成田実生(金町SC)が2分10秒27の大会新記録で優勝した。自己ベストを約1秒更新し、今大会4冠。「個人2冠は目標にしていた。リレー2冠は皆でとれてうれしい」と笑顔だった。
初めて臨んだ国体。東京都代表として、初日に400Mリレーで第一泳者を務め自己ベストをマークした。2日目は個人と400Mメドレーリレーで100M背泳ぎを泳ぎ、共にベスト。最後も得意の個人メドレーで自己記録をマークし、今季最後のレースを終えた。リマで行われた世界ジュニアからは7日に帰国したばかり。疲労もある中「ここで切れちゃいけない」と、最後まで集中力を保った。
今年は躍進のシーズンだった。3月の代表選考会では、400M個メで2位に入り当時の世界ジュニア記録を更新。4月には200M背泳ぎで日本選手権を制した。世界ジュニアなど初の海外遠征でも力を発揮。ただ、出場がかなわなかった7月の世界選手権(ブダペスト)では、同年代のマッキントッシュ(カナダ)が2冠を達成。400M個メでは4分32秒04をマークした。成田自身、世界をみつめ「世界にいって私よりも速い選手たちがいるので。位置を確認できたのかな」と今季を語った。
来年は福岡での世界選手権(7月)を控える。個人メドレーと背泳ぎ、種目は問わず代表入りを目指す。今年4月に、淑徳巣鴨高に入学したばかりの期待の新星。来シーズンに向けて「代表に入りたい。マッキントッシュちゃんも全然まだ速いので、満足しないで冬場の練習もがんばります」と更なる成長を誓った。報知新聞社