競泳・池江璃花子がとちぎ国体100自2位 リレーでは優勝に貢献

引用元:毎日新聞
競泳・池江璃花子がとちぎ国体100自2位 リレーでは優勝に貢献

 会期前競技が行われている「いちご一会とちぎ国体」は18日、宇都宮市などで2競技が実施された。日環アリーナ栃木では競泳があり、池江璃花子や入江陵介ら有力選手が続々と登場。池江は成年女子100メートル自由形で2位に入り、入江は成年男子100メートル背泳ぎで優勝した。

 池江は2019年に白血病と診断され、長期療養。20年8月に実戦復帰すると、驚異的な回復を見せ、21年の東京オリンピックは女子のリレーメンバーで出場した。

 この日は東京代表として、成年女子100メートル自由形と4×50メートルフリーリレー決勝に出場。今大会に向けた調整はしていなかったといい、100メートル自由形は「調子が上がっているわけではないので、様子を見ながら」と慎重な泳ぎで予選を55秒73の全体6位タイで通過。端の1レーンで泳いだ決勝はややギアを上げ、1位と0秒04差の54秒76で2位だった。

 レース後、池江は「体調や今までの自分の体の状態を考えても、優勝はちょっと難しいと思っていた。あまり自信がなかったので、端で残りたいという気持ちはあった」と明かした。「これまでは周りが見え過ぎて自分のレースができないのかなと思っていたが、今日は(端のレーンで)周りが見えなさすぎて自分のレースができなかったという反省もあった。予選は自分の調子を見ながらしっかり泳いだ方が良いかなと思った」と冷静に振り返り、「今までは後半(の50メートル)がメインだったが、いかに前半から積極的に泳ぐのが大事かというのが、この半年ほどで分かった。今後はそこを強化したい」と成長を誓った。

 一方、リレーではアンカーを務め、東京の大会新での優勝に大きく貢献。「気合を入れて泳いだ。大会記録を狙っていたので更新できて良かった」とほっとした表情を見せた。

 リレーでの自身のタイムは24秒48で、「24秒台前半を目指していても泳げていなかった。復帰後、五輪を決めたりとうれしいことはいっぱいあったが、それ並に自分の中ではうれしかった」と笑顔。男子のリレー時にはプールサイドから声援を送る場面もあり、「今日一日泳いで国体の楽しさを思い出せた」と、4年ぶりの国体を満喫していた。

 ◇成年男子100背泳ぎ 入江が圧巻V

 100メートル、200メートル背泳ぎの日本記録保持者の入江も、東京代表で成年男子100メートル背泳ぎとリレー種目に出場した。100メートル背泳ぎではブレのない、推進力の高い泳ぎで予選を54秒03でトップ通過。決勝はさらにタイムを上げ、53秒00で優勝。2位に1秒74の差をつける圧巻の泳ぎだった。

 入江は「思ったより速くて驚いた。特に前半の50メートルはあまり(積極的に)行くつもりがない中で、25秒6というタイムは久しぶりで非常にうれしい。4月までは200メートルを泳ぐための体だったが、世界選手権後にウエートトレーニングをしっかりやったので、スピードやパワーがついているのかなと思う」と充実した様子だった。

 12年ロンドン五輪の銀メダリストも、今年で32歳。引退も常に頭の中をよぎるというが、7月には自身のSNSで「パリ五輪を強く目指すことを決意しました」と表明した。「トレーニングの方向性は間違っていなかったと思う。継続してやっていきたい」。「おそらく最後となる」と話した国体で、パリへの糸口をつかんだ。【玉井滉大】

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