週10回の練習や増量 東京パラ金 競泳・木村敬一選手が歩みを語る

引用元:毎日新聞
週10回の練習や増量 東京パラ金 競泳・木村敬一選手が歩みを語る

 2021年の東京パラリンピックの競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)で金メダルに輝いた滋賀県栗東市出身の木村敬一選手(31)=東京ガス=が6日、大津市におの浜1のピアザ淡海で講演した。周囲の支えや厳しい練習で世界の頂点に立った木村選手の歩みに集まった約110人が耳を傾けた。

 県内で障害者の就労促進を支援するダイトロン福祉財団による、障害者施設への助成金贈呈式の特別講演として行われた。

 木村選手は病気で2歳の時に視力を失った。10歳で水泳を始め、08年の北京パラリンピックに出場。12年のロンドンと16年のリオデジャネイロ両大会で、合わせて銀と銅各三つのメダルを獲得、東京大会では悲願の金メダルを獲得した。

 木村選手は、水泳を始めたきっかけを「子供の頃から体を動かすのが好きで、プールの中は障害物がなく思い切り体を動かせる」と振り返った。一方で「障害がある子供が水泳教室に通うのは今でも大きな壁がある。自分をサポートしてくれた先生との出会いがなければ続けられなかった」と障害者スポーツを巡る課題も明かした。

 リオ大会で金メダルを逃した際は、「水泳をやめることも考えた」と話した。それでも週10回の練習や1日5食の厳しい増量を重ねた末、東京大会で金メダルを手にし、「メダルの色や輝きはわからないが、表彰台の一番高いところで国歌を聴いた時が一番うれしかった」と語った。

 他にも東京大会の前日は緊張から2時間しか眠れなかったことや、朝食では苦手な納豆を食べ続けた裏話も披露した。【飯塚りりん】

タイトルとURLをコピーしました