勝手に期待したほうが悪い!? 飛び込み・玉井陸斗の強靭メンタル

引用元:GOETHE
勝手に期待したほうが悪い!? 飛び込み・玉井陸斗の強靭メンタル

今回の連載「アスリート・サバイブル」はパリ五輪飛び込みで高飛び込みと板飛び込みの二刀流で出場を目指す玉井陸斗に注目する。

二刀流という選択

飛び込み競技に「リップ・クリーン・エントリー」という言葉がある。水しぶきをまったく上げずに水中に消える入水を意味する。水面に泡のみが出てポコポコと唇をはじくような音がすることから、名付けられた。ほとんど水しぶきを上げない「ノースプラッシュ」を上回る最も美しい入水だ。

この究極の演技を求めて、日本男子のエース玉井陸斗(15歳・JSS宝塚所属)は鍛錬を重ねている。

2022年8月5日~7日に開催された日本選手権の高飛び込みで511.56点の高得点を出して4連覇を達成した。2位に86.30点差をつける断トツの優勝。本格的に練習を開始して1年足らずの3m板飛び込みも413.55点で3位に入った。

飛び込み競技の五輪個人種目には、高飛び込みと3m板飛び込みの2種目がある。高飛び込みは高さ10mの台からダイブし、3m板飛び込みは高さ3mの弾力のある板から跳ね上がって飛び込む。ともに回転数や方向、ひねりの有無などによる難易度と、出来栄え点で得点が決まる採点競技。男子は6回、女子は5回の演技の合計点で争う。

玉井は日本選手権後に「パリ五輪で少しでもメダルの可能性を増やすために二刀流で頑張っていきたい」と宣言。2024年パリ五輪は、高飛び込みと3m板飛び込みの2種目で出場を狙う。 

世界選手権ブダベスト大会(2022年6月17日~7月3日)の高飛び込みで488.00点を出し、銀メダルを獲得。東京五輪でワンツーだった中国勢の一角を崩した。

この大会までの日本勢の世界選手権でのメダルは2001年福岡大会の「銅」2つのみで、寺内健の3m板飛び込み、宮崎多紀理、大槻枝美ペアのシンクロ高飛び込みを上回る史上最高成績。日本飛び込み陣は1920年アントワープ五輪での五輪初参加以来1度も表彰台に立ったことがなく、パリ五輪では初メダルの期待が懸かる。

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