「まるでファッションショー」高校総体・競泳選手は華やかな「ガウン」でも競う

 全国高校総体(インターハイ)の競泳では、選手たちが入場や表彰の際にユニホームとして「ガウン」を羽織る姿が目立つ。色や素材は多彩で、さながらファッションショーのよう。インハイ決勝に出場して初めて着ることが許されるという伝統も息づく。(北島美穂、飯田拓) 15日にあった男女400メートルリレー決勝。多くのチームで4人がそろいのガウンを着て登場した。「コントラストが鮮やかな黄と青」「紫とピンクのグラデーション」といった多彩な装いに、プールサイドが華やぐ。 水にぬれる競泳では、従来のジャージーに代わり、タオル生地などで吸水性が高く着脱も容易なガウンが浸透したという。 日大豊山(東京)は真っ白な生地で、背中に校名と大きなワシをあしらう。右胸部分にはインハイの総合優勝を果たした年、開催地が記される。新調を繰り返して代々受け継がれ、決勝に進出した選手しか着用できない決まりがある。 男子400メートルリレーで優勝し、初めて袖を通した副主将の満園瑛(あきら)選手(3年)は「重たかった。歴史の重みかもしれない」と喜びをかみしめ、「代々の先輩方と同じガウンを着ることも目標だった」と話した。 赤と白の大胆な配色は豊川(愛知)のガウン。背中には学校近くにある豊川稲荷の宝珠をデザインした。このガウンもインハイ決勝に出なければ着ることができず、日極(ひづめ)るりか選手(3年)は「かっこいいガウンを着たいという思いで頑張ってきた」と明かす。 中京大中京(愛知)のガウンは赤、青、白のトリコロールカラーだ。OB会が5年前、「インハイの決勝に残ってほしい」との思いを込めて贈った。17日の男子800メートルリレーで準優勝し、坂本琉耶(るか)主将(3年)は「悔しい結果だったが、受け継いできたガウンを着て入場し、一体感のあるレースができた」と語った。 ガウンは晴れ舞台で力を発揮するスイマーたちを支える存在にもなっている。インハイの競泳は18日まで高知市内で開催。

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