馬淵優佳、7年ぶり日本一 現役復帰から9カ月…2児のママが育児との両立でつかんだ/飛び込み

飛び込み・日本選手権最終日(7日、日環アリーナ栃木)非五輪種目の女子1メートル板飛び込みで、馬淵優佳(27)=ミキハウス=が242・90点をマークして、7年ぶり3度目の日本一に輝いた。出産などを経て、昨年12月に約4年4カ月ぶりに現役復帰し、わずか9カ月で日本選手権のタイトルを手にした。男子高飛び込みは、世界選手権銀メダルの玉井陸斗(15)=JSS宝塚=が、511・60点で4連覇。2位に86・30点差をつける圧勝だった。

所属するミキハウスの赤いジャージーを着用した馬淵が、表彰台の中央で笑みを浮かべた。競技に復帰して9カ月。非五輪種目の女子1メートル板飛び込みを7年ぶりに制し、収穫と課題を口にした。

「優勝することができて、今までやってきた9カ月間は間違っていなかったと感じた。直すところが見つかったので、もっともっと伸びしろはあると感じている」

大きなミスなく、全5本の演技をまとめた。優勝を意識して確実性を求めたため、板を強く踏んで高さを出すことができなかった。それでも、復帰を決めた際に目標としていた日本選手権に7年ぶりに出場し、タイトルを獲得。大きな一歩を踏み出した。

17年5月に競泳の瀬戸大也(28)と結婚。その後、引退し、2児をもうけた。今夏の世界選手権代表の榎本遼香(25)=栃木県スポーツ協会=からシンクロ板飛び込みで組むことを提案されたことが後押しとなり、21年12月、約4年4カ月ぶりに復帰した。

栃木県に拠点を置き、周囲のサポートを受けながら競技に打ち込む。榎本と組むシンクロ種目を軸に置き、2年後のパリ五輪出場を目標に掲げる。夫婦での24年パリ五輪出場の期待も高まるが「結果的に一緒に出られたらという思いもある。壁はまだ高い」と平坦(へいたん)な道のりではないことを自覚する。

次戦は9月の国体(栃木)で、兵庫県代表として出場する予定。「周りのサポートがあって(パリ五輪を)目指すことができているので、何かの結果を皆さまにお見せできたら」。一歩ずつ、目標までの距離を縮めていく。(角かずみ)

◆馬淵の父で、玉井を指導する馬淵崇英コーチ「(優佳の優勝は)日ごろの頑張りがひとつの結果として出てよかった。コーチという立場だと口が止まらなくなるので、親として後ろでできることをサポートしたい」

★瀬戸大也の現状

今夏の世界選手権では、男子200メートル個人メドレーで銅メダルを獲得。帰国後は数日しか休みを取らず、拠点とする神奈川・平塚市内の東海大で、来季に向けたハードな泳ぎ込みをこなしている。パリ五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、東海大の近くにアパートを借りて生活する。

■馬淵 優佳(まぶち・ゆか)

1995(平成7)年2月5日生まれ、27歳。兵庫・宝塚市出身。3歳から水泳、6歳から飛び込みも始める。2011年の世界選手権は33位で予選敗退。17年5月に競泳の瀬戸大也と結婚。18、20年に子供を出産し、21年12月の中田周三杯で現役復帰。甲子園学院高を経て、立命大卒。ミキハウス所属。166センチ。

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