モーニング娘。の生田衣梨奈さんは、アイドル界を代表するゴルフ好きとして知られ、ベストスコアはなんと85。
そんな生田さんの最近の愛読書は、週刊現代で好評連載中の『バウンスバック』。主人公の新人プロゴルファー「ひよこ」こと日向みよこが、様々なライバルとの対戦を経て成長し、世界を目指す物語だ。
この『バウンスバック』最新刊の第5巻の発売を記念し、生田さんにゴルフとの出会いやゴルフへの愛、そして作品の魅力を語ってもらった。
「本当はテニスがやりたかったんです」
初めてクラブを握ったのは小学校3年生のときです。父が会社のコンペに参加するためにゴルフレッスンに通い始めたタイミングで、私もレッスンに通い始めました。と言っても、最初からゴルフをやりたいと思っていたわけではありません。本当はテニスをやりたかったんです。当時流行っていた『テニスの王子様』を読み、「テニスをやりたい」とずっと家族に伝えていました。父が通い始めた練習場にはテニスコートが併設されており、その日もそこでテニスをやるために連れて行ってもらいました。
ところが、たまたまコートが満杯で空きがなく、父のゴルフ練習に付き合ったところ、「おまえも打ってみたら?」と言われ、初めてボールを打ちました。
正直言って、そのときはゴルフのどこが楽しいのかわかりませんでした。止まっているボールなのに全然うまく打てなかったからです。
でも、そのとき父から、「ゴルフをやれば好きなものを買えるよ」と言われたんです。それで、「ゴルフをやったらお金持ちになれるんだ」と勝手に思い、レッスンに通うことに決めました(笑)。それがゴルフを始めたきっかけです。
最初は全然うまく打てませんでした。でも、やっているうちにたまにいい当たりが出始めると、「おっ、やった! 私、できるかも」と思いはじめ、だんだん楽しくなってきました。
きっとレベルの差こそあれ、誰でもみんなそうやってゴルフが好きになっていくんじゃないのかな。
『バウンスバック』のひよこちゃん(日向みよこ)だってきっとそう。昨日より今日、今日より明日と、ちょっとずつ上手くなっていくから、ゴルフにのめり込んでいくのだと思います。
私にとって、特に刺激になったのは、同じレッスンに通っていた二つ年上の女の子の存在です。その子がめちゃくちゃ上手で、「あの子みたいになりたい!」と、練習に熱を入れるようになりました。
その子のスイングをじっくりと観察して、打ち方も真似しました。その子はインパクトでつま先立ちになり、ジャンプするように打っていたので、私もその動きを真似してジャンプをしながら打つ練習をしたんです。
とにかくその子みたいに上手くなりたかった。もしかすると、あの子がいなかったら、すぐにゴルフを辞めていたかもしれません。
モーニング娘。生田衣梨奈が話す「私がゴルフを愛する理由」

引用元:現代ビジネス