世界水泳シンクロ板飛び込み、三上・金戸組が日本勢初の銀…「実感わかない」「次は金を」

 水泳の世界選手権は3日、ブダペストで行われ、女子シンクロ板飛び込み決勝で三上紗也可(日体大)、金戸凜(セントラルスポーツ)組が303・00点の2位となり、飛び込みの日本勢で史上初となる銀メダルを獲得した。日本勢の表彰台は2001年福岡大会以来で、この種目では初めて。2人は予選を5位で通過していた。優勝は343・14点の陳芸文、昌雅●組(中国)。(●は女偏に尼) 2日の女子3メートル板飛び込み決勝では三上が294・20点の7位で、榎本遼香(栃木県スポーツ協会)が281・05点の10位だった。優勝は366・90点の陳芸文。男子高飛び込み準決勝では玉井陸斗(JSS宝塚)が3位で、大久保柊(しゅう)(昭和化学工業)が12位でともに決勝へ進んだ。 息の合った三上と金戸の演技は最後まで安定していた。日本勢史上最高位の銀メダルに、2人は「実感がわかない」。少し戸惑いながら喜びを爆発させた。 昨秋にペアを組んだばかりだが、実戦経験の少なさを感じさせない同調性があった。21歳の三上が「凜ちゃんが全て合わせてくれる」と言うように、18歳の金戸が三上の演技に呼応させるのが2人のスタイル。ジャンプの高さなどに差はあるものの、助走や技のタイミングを映像で何度も見返してズレを修正してきたという。パワーで劣る金戸は「紗也可ちゃんの演技を崩したくない」と筋力トレーニングで脚力も強化。信頼し合う2人の絆と地道な積み重ねがメダルという形になって表れた。 前日の3メートル板飛び込み決勝で、三上は5本目の失敗が原因でメダルを逃していた。一人で緊張と戦った前日とは違い、今回は隣に金戸がいたことで「気持ちが全然違って楽しかった」と三上。シンクロの予選ではミスもあったが、決勝は2人で笑顔を見せながら、伸びやかに飛び込んだ。 三上と金戸は「次は金を取れるように頑張りたい」と口をそろえた。ペアを組んで日は浅く、成長の余地も多く残す。パリ五輪に向け、楽しみな種目が一つ増えた。(ブダペスト 森井智史)

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