瀬戸大也、銅メダルは「絞り出して取った。また一味違ったメダル」充実感にじんだ5大会連続の表彰台

引用元:スポーツ報知
瀬戸大也、銅メダルは「絞り出して取った。また一味違ったメダル」充実感にじんだ5大会連続の表彰台

◆世界水泳 第5日(22日、ハンガリー・ブダペスト)

 競泳男子200メートル個人メドレー決勝で、前回王者の瀬戸大也(28)=TEAM DAIYA=が1分56秒22で銅メダルを獲得した。接戦で競り勝って個人メドレーでは5大会連続の表彰台。金メダル獲得を目指す2024年パリ五輪へ「人生をかけて頑張りたい」と決意を新たにした。アーティスティックスイミングで非五輪種目のソロ・フリールーティン(FR)決勝では、乾友紀子(31)=井村ク=が95・3667点で優勝。ソロではTRに続き日本勢初の2冠を達成した。

 最後はガムシャラに腕を回した。瀬戸にとって、今大会5レース目。疲労もある中、ラストの5メートル。呼吸をせずにゴールだけを見た。3位でタッチし、世界水泳では5大会連続の表彰台。金2個、銀1個を獲得した2019年世界水泳光州大会以来の主要国際大会でのメダルとなった。「(力を)絞り出して取った。また一味違ったメダル」。前回は金で、今回は銅。メダルの色は変わっても、充実感がにじんだ。

 個人メドレー2種目で前回王者として臨んだ世界水泳。パリ五輪を見据えた強化途中で、調子のピークは合わせなかった。ただ初日の400メートルは6位。優勝した20歳のマルシャン(フランス)は、自身が2年後に目標に置いていた世界記録に迫るタイムをたたき出した。「すごい選手が現れた」と、現在の立ち位置を認識。その中で「しっかりと納得できる形で日本に帰りたい」と、今できることをやった。

 昨夏の東京五輪を終え、パリに向けて切った再スタート。3月からは、猛練習で知られる東海大・加藤健志コーチに師事している。これまで1日5時間だった練習は倍になり、約3か月間で体脂肪率は5%減少。大学の近くに住み込み、水泳漬けの日々を送る。

 今だから思う。「東京五輪の時は、金を取る選手の心構えではなかった」。V候補だった400個メは予選落ち。五輪延期が決まった20年には自身のスキャンダルも発覚した。全ては水泳への気持ちが中途半端だったから。「最後の水泳人生、集大成は、やりきって終わりたい。そこでどういう景色が見えるか」。覚悟を持って向き合うと決めた。

 瀬戸は今、水泳を楽しんでいる。「基礎体力が戻ってきている感じがある。『限界を超えろ』という練習を、すごく積み重ねられているんです」。東海大のプールサイド、加藤コーチの前で力強く誓った。「一瞬でも逃げたら、金メダルはない。それくらいの覚悟でやりたい」。輝きを放たなかった原石を、パリまでただ一生懸命、ひたむきに磨き続ける。報知新聞社

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