【林享の目】本多 世界新のミラクとの差を埋めるには前半が課題

 ◇水泳世界選手権第4日(2022年6月21日 ハンガリー・ブダペスト)

 本多は持ち味の後半に追い上げて自己ベストに近いタイムで泳いだ。コンスタントに53秒台を出せるのは力がついている証拠だ。昨夏の東京五輪はそれほど注目されていない中で銀を獲得したが、今大会は期待に応えての銅。重圧に打ち勝つ精神力は、世界舞台で結果を出す重要な要素になる。得意の展開に持ち込むために前半を抑え気味に入ったが、もう少し積極的なレースをしても面白かった。

 世界新を出したミラクとの差を埋めるには前半が課題となる。100メートルバタフライでも代表権を得られるぐらいのスピードが欲しい。最初の100メートルで離されずに後半勝負に持ち込めれば、勝機が出てくる。プルは短距離選手のように力強いので、鍵を握るのはキックの強化。今大会の日本競泳陣1号メダルでチームに勢いが出ることに期待したい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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