「今年唯一の海外派遣」で悔いのない戦いを 飛び込み世界選手権26日開幕/中川真依

引用元:日刊スポーツ
「今年唯一の海外派遣」で悔いのない戦いを 飛び込み世界選手権26日開幕/中川真依

今年、水泳界で最も大きなイベントは、ハンガリーのブダペストで行われる世界選手権だ。大会は今月18日に開幕。飛び込み競技は26日から7月3日までの8日間にわたり開催される。

もともと今年の世界選手権は、5月に福岡で開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響が落ち着かず、開催延期が決まった。

当初は2021年夏に予定されていたので、これが2度目の延期となった。新型コロナウイルスの感染拡大により、各国で予選会が開けなくなったことが原因だ。福岡での開催は、2023年7月の開催を軸に調整を進めているという。

ここ数年は同様の大会延期が相次いでいたため、この時点ではそこまでの驚きは無かった。しかしその後、状況は一変。場所をハンガリーのブダペストに変更し、今年の開催が決まったのだ。

実はブダペスト開催が決まったのは、2月の翼ジャパンカップ兼国際大会派遣選手選考会の開催期間中だった。そのことを試合直前に知った出場選手たち。やることは同じではあるが、メンタルには大きな影響があったのではないだろうか。コーチたちもとても驚いた様子だった。

一時は世界選手権が延期とされたため、選考対象の国際大会はユニバーシアード大会(中国・成都)とアジア大会(中国・杭州)の2大会の予定だった。しかし急きょ、同時に世界選手権の選考も行うことになった。

選考会を終えて代表選手が決まり、それぞれの大会に向け選手たちは練習に励んでいた。しかし、またも予定が変わった。中国の新型コロナウイルスの状況が悪化し、ユニバーシアード大会と杭州アジア大会は延期になってしまったのだ。

今回の選考会で初めて国際大会に選ばれた選手もいた。きっと出場を楽しみに練習を頑張っていたに違いない。その事を思うと、とても心苦しく思う。

結局は今年、日本の飛び込み選手が世界に派遣される唯一の大会が世界選手権となってしまった。

今回の世界選手権に選ばれたのは、男女合わせて9名の選手たち。

男子高飛び込みには、玉井陸斗(15=JSS宝塚)大久保柊(25=昭和化学工業)が出場。男子板飛び込みには、坂井丞(29=ミキハウス)須山晴貴(24=栃木県スポーツ協会)が出場する。

女子高飛び込みには板橋美波(22=JSS宝塚)金戸凜(18=セントラルスポーツ)荒井祭里(21=JSS宝塚)が出場し、女子板飛び込みには三上紗也可(21=米子DC)榎本遼香(25=栃木県スポーツ協会)が出場する。金戸凜は三上との3m女子シンクロのパートナーとして選ばれた。

新型コロナウイルスが世界中にまん延し始めて、今年で3年目になる。しかし、今なお状況が安定せず、選手たちは振り回される状態が続いている。

今回世界選手権に選ばれた代表選手は、国際大会に出場できなくなった選手の分まで、悔いのない戦いを見せてくれる事を願っている。

(中川真依=北京、ロンドン五輪飛び込み代表)

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