大技540決める16歳 内藤寧々は「人一倍ビビり」だった 自転車BMXパリ五輪の新星

大技540決める16歳 内藤寧々は「人一倍ビビり」だった 自転車BMXパリ五輪の新星

 自転車BMXに、24年パリ五輪出場を目指す新星がいる。5日のフリースタイル・パークのマイナビ・ジャパンカップ(茨城県境町アーバンスポーツパーク)の女子エリートクラスで、16歳の内藤寧々(第一学院高)が優勝。昨年9月の全日本女王は空中で1回転半する大技「540」を決め、東京五輪7位入賞の大池水杜(みなと、25)=ビザビ=の2位を上回った。好調ぶりをアピールしたパリの星に話を聞いた。

 成長著しい16歳が、優勝を笑顔でかみしめた。「すごくうれしいです。今年初めてジャパンカップで1位になれた」。内藤は1本目から空中で1回転半する大技『540』を決め、73・80点。東京五輪代表の大池を抑えてトップに立った。

 競技を始めたのは、小学6年。小学5年頃に、辻堂海浜公園でBMXのイベントを見て「自転車で回ったり飛んだりするのがすごく不思議。かっこいい」と憧れた。バレエ、水泳、お花、ピアノと習い事は多く経験していたが、選んだのはBMX。母・果(このみ)さんは「恐怖心の人一倍強い子で、人一倍ビビり。まさかそこにハマるとは」と驚いたという。

 内藤はめきめきと実力を伸ばし、昨年9月の日本選手権では東京五輪代表の大池を抑えて優勝。今大会では昨年12月から練習してきた「540」を成功させ、またも大池を上回った。日本女子では数人しかできない大技に、「こけるか、こけないか結構不安だった。それが決めれたのが一番うれしい」と自信もついた。

 BMXは東京五輪の新種目で、“五輪デビュー”を果たしたばかり。「ちゃんと見たのが初めて」という大舞台は、「かっこよくて。オリンピックに向けて頑張っていきたい気持ちが強くなりました」と刺激にもなった。

 今後は世界の舞台で実力を試しながら、24年パリ五輪出場に向けて練習を重ねる。「オリンピックっていう夢の舞台に自分も選手として出られたらすごくうれしい」。夢舞台に立つ日を、満面の笑顔で思い描いた。

 ◇内藤寧々(ないとう・ねね)2006年1月31日、神奈川県・川崎市生まれ。幼稚園から茅ヶ崎市に引っ越し、小学6年で競技を始めた。名前の由来について、母・果(このみ)さんは「響き。誰にでも覚えてもらえるのがいい」と説明。内藤本人は、「『丁寧』の『寧』なので、丁寧に育ってほしいと聞いたんですけど、全然ちがいますね。真逆ですね」と笑い飛ばした。160センチ。

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